2024.3.2
春学期の火曜6限に開講の予定です。秋学期分(橋本先生ご担当)とともに、2名で共同で開講したいと考えていますので、受講を希望される方には、春・秋両方の授業に出席されることをお勧めします。
民法における「人」(あるいは「人間」)を扱った論文を採り上げて講読していくことを主とします。途中で、研究報告の機会も設けます。
現時点では、次の文献を採り上げることを考えています。しかし、もう少し、家族法研究者の議論に配慮するほうがよいかもしれません。
(1)田中耕太郎「法律学に於ける『経済人』としての商人」同『商法研究 第一巻』(岩波書店、1929年)311頁〔初出:1928年〕、(2)川島武宜「民法における「人」の権利能力」同『川島武宜著作集 第六巻 法律学2』(岩波書店、1982年)〔初出:1942年〕23頁、(3)我妻榮「民主主義の私法原理」同『民法研究Ⅰ』(有斐閣、1966年)1頁〔初出:1949年〕、(4)星野英一「私法における人間」同『民法論集 第六巻』(有斐閣、1986年)〔初出:1983年〕、(5)広中俊雄「成年後見制度の改革と民法の体系 (上・下)」ジュリスト1184号94頁、1185号92頁(2000年)、(6)山野目章夫「『人の法』の観点の再整理」民法研究4号(2004年)1頁、(7)石川健治ほか「座談会 法における人間像を語る」法律時報80巻1号(2008年)1頁、(8)大村敦志「民法における人間像の更新」瀬川信久先生・吉田克己先生古稀記念『社会の変容と民法の課題』(成文堂、2018年)1頁、(9)吉田克己「『人の法』の構築――フランス民法学からの示唆」『市民社会と市民法――civilの思想と制度』(日本評論社、2018年)177頁、(10)小粥太郎「個人と分人――『民法における人間』を考えるためのノート」法学83巻4号(2020年)72頁
具体的な授業形態は、参加者の数によるところが大きいので、開講後に決定します。さしあたりはシラバスをご参照ください。
2024.10.4
秋学期は、橋本先生が開講される授業にお邪魔します。